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ニューヨークで大ブレーク中の日本酒。山口県旭酒造次期4代目。
by asahishuzodassai
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プロフィール
・ 本名:桜井 一宏
・ 生年月日:
1976年11月4日
・ 血液型:B型
・ 経歴:山口県と広島県の県境にある岩国市。その山奥にある獺越という地区に  ある、旭酒造という造り酒屋の長男として生まれる。中学・高校と広島県の学校に通い、その後に東京の大学に入学。卒業はお酒に全く関係ない会社に就職したが、昨年より旭酒造に戻る。現在は造りの手伝いの傍ら、ニューヨークに自社のお酒「獺祭」を広めようとしている。いつまでたっても慣れない英語に苦戦中。
・ 獺祭とは:当社が造っているお酒です。これからニューヨークにどんどん広めてい
きます。見かけましたら皆さん是非お試ししてみてください。飲んでいただいたらきっとファンになっていただけると思います。
※ 獺祭命名の由来:カワウソは捕らえた魚を岸に並べる習性があり、その姿はお祭りをしているように見えるとの事。詩や文をつくる際、多くの参考資料等を広げちらす様子と共通することから、「獺祭」とは書物や資料などを散らかしている様子を意味します。
学者、正岡子規は自らを獺祭書屋主人と号していたとの事ですが、日本文学に革命をもたらした正岡子規のように、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そう、という志と地元の地名「獺越」にも「獺」の文字があることから「獺祭」という酒名が付けられました。
・ メール先:dassai_sakurai@asahishuzo.ne.jp
・ ホームページ:http://asahishuzo.ne.jp/
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「すごく美味しい日本酒」が手に入るようになったニューヨーク
■「すごく美味しい日本酒」の手に入らなかった10年前
「すごく美味しい日本酒」が手に入るようになったニューヨーク_a0074771_3201637.jpg

俵 万智さんの著書「百人一酒」(文春文庫刊 「サラダ記念日」などで知られる女性歌人の俵 万智さんの、お酒にかける想いを書いたエッセイ集。)
を読みました。その中に今からちょうど十年前(1996年)のニューヨークでの日本酒の状況、その4年後(2000年)の状況を書いてあり、非常に興味深い内容でした。十年前は、俵さんのご友人いわく「日本食の店もたくさんあり、日本食の材料も色々手に入る、しかし『すごく美味しい日本酒』だけはどうしても手に入らない」状況で、俵さんは美味しい日本酒(新潟の八海山)の一升瓶を抱えて飛行機で海を渡って、その方のためにお酒を持っていったそうです。それから4年後のニューヨークでは、「日本食の店が驚くほど増え、『スシ』『サケ』とかいう単語はもう日常の語彙になっている」、「今やお箸を上手に使うことが一つのファッション」、「ただ『サケ』を注文するのではなく、その銘柄を指定することがオシャレ」というような状況に変わっていて、日本酒の銘柄も、非常に豊富に取り揃えられていたそうです。

■酒の輸出量
ふと気になって日本酒の海外への輸出量を調べて見ました。
日本酒は、俵さんがニューヨークに一升瓶を持って行った1996年から、平均10%近くの数字で毎年日本酒のアメリカへの輸出量は伸びていて、今の日本酒の流通量は10年前の倍以上になっています。しかもこの2年間だけの輸出量で言えば、年々15%近くの伸びを見せています。アメリカ国内での生産している清酒の量も合わせると、アメリカ人社会へのお酒の浸透度は、びっくりするほど伸びてきているといえると思います。アメリカ人の日本の食文化への興味、日本の酒蔵の情熱、そして俵さんのご友人のような、「アメリカでも美味しい日本酒を飲みたい」というような気持ちが、この様な現状を作り上げていると言っても言い過ぎでは無いでしょう。

■すごく美味しい日本酒が手に入るようになった現在
それでは、「『すごく美味しい日本酒』が手に入らない」状況だった10年まえから倍以上に日本酒の輸出量が伸びている現在のNYの状況はどうなっているかというと、多分知らない人が見たらアメリカ人による日本酒の人気ぶりにビックリするのでは無いかと思います。「ギンジョー、ダイギンジョー」「ジュンマイ」「ナマザケ」などなどの言葉が普通にアメリカ人の間に浸透し、日本酒をメインに押し出したバーやレストランは、平日でも満員に近かったりする状況です。味に関しても、自分の好きなお酒の酒類をハッキリわかっている(要するに「何でもいいから『サケ』をくれ」じゃなくなっている)人たちが増えて居ます。ちなみにこちらの人たちにも、「香りが華やか」「口当たりが良くてスッキリしている」獺祭のようなタイプのお酒は、非常に人気が有ります。

聞いた話では、今年は日本酒は前年対比20%以上の伸びを見せているとのことです。今後もまだまだ伸びていくであろう、アメリカの酒事情がこれからどんな風に変わっていくのかが本当に楽しみです。
by asahishuzodassai | 2006-08-16 03:30 | NYでの日々の出来事
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